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貧血が起こると全身的にだるく、リハビリテーションもスムーズに進まなくなり、他人の血液を輸血せざるを得なくなります。これを避けるために、手術前に 「自己血貯血」という「自分の血液を前もって一時的に貯めておく」ことを行います。銀行で貯金をしておいて、いざという時に備えるようなものです。貯めておいた自分の血液を手術中や術後の必要な時に使用します。これは人工関節手術が、一刻を争う緊急の手術ではなく、待機的な手術だからこそできる手術前の対策です。
また手術中や術後に当然出血しますが、これも特殊な器械を用いてきれいにして体内に返す事ができます。ご自分の血液ですから、肝炎(B型、C型など)、梅毒、エイズなどに新たに感染する危険性がないだけでなく、相性が悪い(極めてまれですが、検査で大丈夫な血液であっても体内で固まったり、溶けたりすることがあります)ということはありません。アレルギーやGVHDという重大な合併症もありません。もともとの貧血の程度によりますが、血液を増やすお薬も使って、通常は2、3週間の間に800〜1200ccほど貯めて手術を行います。これは外来で行うことが可能で、1週間に一度外来で検査をしながら血を貯めます。遠方の方などは入院が必要になる場合もあります。
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