header_image  

人工関節の情報満載

 
line decor
    
line decor

 
kujo_banner
shinshin_banner
dojinkai_banner
 


 
 
骨セメントによる心臓機能抑制

 金属と骨とをくっつける方法として別の項で説明をする 二つがあります。一つは接着剤を用いる方法で、もう一つが接着剤を用いずに直接くっつける方法です。接着剤としては骨セメント〔PMMA (Poly-Methyl-Metacric-Acid):ポリメチルメタクリル酸という長い名前がついています。〕を用います。他にもさらに生体親和性が高い接着材料も開発されていますが、現在の所、厚生労働省から製品として認められていません。10分ほどで固まるこの接着剤がしっかりとすれば、手術直後から人工関節と骨はしっかりと固定され、容易に外れたりしません。
 しかし、以前に新聞紙上で「骨セメントを使用して死亡した」と騒がれたこともあります。これは、骨セメントが固まるときに心臓のポンプとしての働きを弱める事があるからです。通常は少し血圧が下がる程度ですが、心臓が止まってしまうことが1/5000程度の頻度で起こり得るとされています。固まってしまってからは起こりません。
 したがって、骨セメントを使う時には直前に少し血圧をあげておくように麻酔科医に調節して貰います。亡くなった方々は、大変ご高齢であったり、もともと心臓や肺に合併症があったり(高血圧、心不全、肺線維症など)、以前から全身状態があまりよくなかった場合が多く、それ以外の患者さんに対する危険性はかなり低いものです。しっかりとした麻酔の専門の医師がいて、人工膝関節を専門とする医師のいる病院では、問題になることは殆どありません。

手術リスクへもどる