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人工関節の情報満載

 
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下肢深部静脈血栓症、塞栓症

 サッカーの高原選手がなったり、健康番組で取り上げられたりしたことで皆さんも新聞やテレビで目や耳にしたことのある「エコノミークラス症候群」と同じような病態です。しばらくの間、ベッドやイスでじっとして 動かずにいると、血の流れがよどんでしまって、血のかたまり(血栓)が足の太い静脈の中にできることがあります。動き始めた時に急に血の流れが良くなるので、足の中の血栓が血管からはがれて血流にのって、ももの付け根の静脈に詰まって足が腫れたり、心臓を経て肺に詰まって息が苦しくなったり、ひどいときには死に至ることもあります。これらを予防するために、足にフットポンプという自動空気圧迫器械をつけて血行をよくして血栓形成を予防します。また、弾性ストッキングという、長い圧迫靴下を履いていただきます。

 心筋梗塞や脳梗塞の既往のある方、高度の肥満の方、静脈 瘤など血管の病気のある方、コレステロール値の高い方などの危険因子のある方の場合には手術後6週間は薬(いわゆる血をサラサラにする薬)による予防を行う場合もあります。また、血栓だけでなく、手術中にでる骨の髄にある脂肪も同じように血管をつめてしまうことがあり、この場合は肺だけでなく、全身の臓器 に影響することがあります。脂肪塞栓症候群といって、人工関節手術だけでなく、骨に関わる怪我や手術でも起こり得ますが、極めてまれなものです。

  私共の施設では、患者さんへの経済的・身体的負担の少ない下肢超音波検査を行います。万一、異常があればさらに検査を行います。場合によっては、手術の前に心臓や血管の専門の医師にカテーテルの検査と処置を依頼することもあります。これらは全て安全のためであり、安心して手術を受けていただくための処置です。また、私共のグループは、この合併症が話題になる前から、経食道心臓超音波検査、肺のシンチグラム、カテーテルからの静脈血採取などの検査を行って病態の解明と予防に取り組んできました。

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