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すべての手術で言えることであり、かつ大切なことですが、骨に人工物を入れる人工関節の手術では特に細菌感染には十分注意しなければなりません。骨はお腹や胸とちがって外の世界とつながっていないので、細菌に慣れていないことと、骨はあまり血のめぐりがよく ない場所であることから、細菌と戦う能力が高くないからです。
一度大きな感染がおこると、人工物は異物であり血液の流れていない人工関節をすべて抜かなければならないこともあります。この感染予防のため、手術直前から抗生物質の点滴をしていただきます。
また、手術前に虫歯などがある方はしっかりと治療をしておいてください。ごくまれですが虫歯が原因となって感染を起こすことがあります。また、手術室はクリーンルームといってフィルターを通したきれいな空気を、流れも一方向になるようにして送ることによって細菌を大幅に減らした部屋で行いま す。手術に関わるスタッフは、皆様がテレビなどで眼にする帽子にマスク、ガウンだけではなく、宇宙服のような物をつけて吐いた息すらも術野に行かないようにして手術を行います。
さらに、手術後何年も経っていても抜歯した後、中耳炎、膀胱炎、ひどい風邪や肺炎の後に感染することもあります。また、胃カメラや大腸ファイバー検査を受けるときは抗生物質を内服しましょう。定期点検だけでなく、熱が続いたときは私共にも知らせて下さい。手術が無事に終わればいいのではなく、どれだけ長くいい膝でいられるかが重要なのです。
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