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人工関節の情報満載

 
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人工関節に至るまでの前段階の治療は? (外科的治療)

 人工関節は他の治療で十分な効果が得られないときに行う最終的な手術です。ただ、人工関節は長期間をかけて緩んできて入れ替え手術が必要になることがあり、あまり若い患者さんにはおすすめできません。人工関節が必要になる前の段階で、まず別の手術を行って、人工関節手術までの時間を稼ぐことがあります。もちろんそれらの手術で一生もつこともあります。その手術には「関節鏡(掻爬(そうは)、半月板部分切除、滑膜切除)」、「高位脛骨々切り術」、「骨軟骨移植」などがあります。


関節鏡(掻爬, 半月板部分切除, 滑膜切除)

 対象となるのは次のような方々です。
1 ごく軽い、初期の変形性関節
2 年齢制限はない
3 レントゲン上の変化がわずか
4 膝の引っかかりや、水腫が主な症状
5 関節リウマチの初期にも適応可能

 これは胃カメラの膝版と思って頂いたらいいかと思います。1cm弱の皮膚切開をお皿の骨の下の左右にあけて、一方からカメラを入れ、もう一方から処置道具を入れて行います。傷んだ半月板(太ももの骨とすねの骨の間にあるクッションの役目をする軟骨)は関節内で挟まって、膝の引っ掛かり感の原因になるため、その部分を切って形を整えたりします。また、水の産生工場である関節の袋の内張りをしている滑膜が増生している場合は、これを削り取ることで関節に水があまりたまらないようにします。この方法の長所としては傷が小さく、手術が膝に与えるダメージも少ないので、手術後の早い時期から普通に歩いてもかまわないことなどがあります。しかし、この方法で対応できるのは、先に述べたようにごく軽い、初期の関節症の方のみであり、 効果の持続期間も限られています。

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高位脛骨々切り術

 対象となるのは次のような方々です。
1 平均余命が20年以上ある65歳以下
2 活動性が高くても構わない
3 多少の肥満は構わない
4 内側のみに痛みがあり、お皿の周囲の症状がない
5 O脚変形がある方
6 レントゲン上も外側の変化はない
7 膝の曲がりが比較的良い
8 関節リウマチではない

 この方法はすねの骨(脛骨)を膝の所で切ってO脚をX脚にする方法です。O脚ですと体重の殆どが膝の内側にかかってしまうのですが、この手術で脚をX脚にする事によって、内側への負担が減り、正常な外側で体重を受けるようになるので痛みが減ります。この方法の長所は膝の曲がる角度があまり減らないことと、自分の骨を残せるということです。この手術後何年も経った頃には、負担がかかるようになった外側にも痛みが出てくることがありますが、そうなったときにも人工膝関節全置換術を行うことで膝の痛みをとることができます。つまり、最後の方法である人工膝関節全置換術を行うまでの時間稼ぎができるということであり、比較的若い方にはとても大切なことです。この手術の耐用年数は10年で約70%、15年で50%程度と言われていましたが、より強い固定方法の開発によってもう少し長持ちするようになっています。この方法の短所としてはすぐに体重をかけられないので治療期間が他の方法より長くなることです。人工的にきれいな骨折を作って、それをくっつけるので、全体重をかけられるようになるには約2カ月程度かかります。

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骨軟骨移植術

 対象となるのは次のような方々です。
1 60歳以下
2 活動性が高くても構わない
3 多少の肥満は構わない

(O脚変形の場合は高位脛骨々切り術を併せて行う)

 これは傷んだ部分にあまり大切でない部分の自分の軟骨を骨付きで植える手術です。この骨付き軟骨はお皿の骨(膝蓋骨)とあまりこすれ合わない太ももの骨(大腿骨)の端からもらいます。この方法もすぐには体重をかけることができないことが欠点ですが、長所は高位脛骨々切り術と同じく、膝の曲がる角度があまり減らないことと、自分の骨を残せるということです。

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基本解剖

normal_knee

クリックすると拡大します。

関節鏡

scope
関節鏡を行っているところ

高位脛骨々切り術

HTO高位脛骨々切り術の作図

HTOxp高位脛骨々切り術のレントゲン画像


骨軟骨移植術

mosaicfigure軟骨移植の模式図

mosaicplasty軟骨を移植したところ

mosaicscope軟骨移植をした膝の関節鏡